普段通っているお店が周年告知をしていることがありますよね。お祝いの気持ちを贈りたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とはいうものの、周年祝いにはどのような物を贈るのがよいか、迷ったり悩んだりするのではないでしょうか。
こちらの記事では、パン屋の私が実際に周年祝いで貰って嬉しかった物や、貰えたら嬉しいと感じる物についてご紹介していきます。
お読みいただくことで、これから周年祝いを贈るときの参考にしていただけますよ。
パン屋の私の自己紹介
私は夫婦でパン屋を経営しています。今年で開業して13年になります。
▼パン屋の私の簡単な状況説明
- 性別:女
- 年齢:40代
- パン屋の状況:開業13年目。お店は地方都市の住宅街にあり。夫婦と数人のスタッフで経営中。お客様は地元の方が中心。
- 開店時の状況と開店祝いについて:こちらの記事「パン屋の私が開店祝いで嬉しかった物をご紹介」をご覧ください。
- 周年祝いをいただく状況:周年記念をSNSなどで告知したら、お客様や取引先様が周年祝いをくださる。
開店祝いと周年祝いの違い
開店祝いは、お店の開店を祝う物。
周年祝いは、お店の周年記念を祝う物。
どちらもいただいた経験がある私ですが、開店祝いと周年祝いでは、贈ってくださる方との関係性が違うなあと感じています。
開店祝いを下さった方たちは、主にこれまでの人生で関わりのあった方たち。前職の職場関係者、学生時代の友人、親戚などから多くいただきました。宅配便で贈られてくることが多く、お花などしっかりしたものが多かったです。
周年祝いを下さる方たちは、「今」親しくしている方たち。常連のお客様、仕事上の取引先の方、ご近所の方が多いです。お店にお越しになり手渡しでいただくことがほとんどです。日頃から交流があるため、私たちの趣味や嗜好に合う物を選んでくださる傾向があります。形式にとらわれていないものも多いように感じます。
周年記念を迎えるお店の思い
お店を開くことと続けることとでは、続ける方がずっと大変です。
開店は、資金計画が整えばある程度は可能です。しかし、その後の経営は、努力や才能、体力、縁や運、さまざまな要素が必要になります。
経営上の理由だけでなく、健康上や家族の都合などさまざまな理由で、やむなく閉店されるお店もたくさんあります。10年続くお店は1割を切るといわれていますが、私の肌感覚でもそう思います。
お店を続けるというのは本当に大変なことで、周年を迎えられることは決して当たり前のことではありません。そのため、周年記念は、お店にとってもとても感慨深いものです。
お店を続けられるのは、ひとえにお越しくださるお客様があってこそ。そのため、周年記念には、日頃の感謝の気持ちを込めて、ノベルティをお配りしたり、割引セールを行うなどの企画を行ってきました。
パン屋の私が周年祝いで貰って嬉しかった物
パン屋の私が周年祝いで貰って嬉しかった物をカテゴリー別に紹介していきます。
お客様からいただいた周年祝い
お花
やはりお花は定番ですね。お花を通してお祝いの気持ちを受け取ることができます。きれいなお花が飾られた店内で、しばらく幸せな気持ちで過ごせます。
ニコニコされながら、片手でこんな花束を握って来店してくださったお客様もいらっしゃいました。
お手製のもの
ご自宅のお庭に咲いているお花やハーブをスワッグにしてプレゼントしてくださるお客様もいらっしゃいました。こういったお手製のものは、お客様の暮らしぶりがわかって会話が弾みますし、時間をかけて準備してくださったことに感謝の気持ちがこみ上げます。
木工職人のお客様から手作りの木製バインダーをいただきました。実用品は日常的に使えて重宝します。使う度に、お祝いしていただいた気持ちを思い返し心が温まります。
おすすめのもの
お客様がいつも使っているおすすめのものを下さいました。お客様の暮らしぶりが垣間見られて距離が縮まるため、こういう「おすすめ」はとても嬉しいです。
お菓子
お菓子もよくいただきます。なかなか手に入らない、美味しくて評判のお店の焼き菓子をいただくこともありました。わざわざ買いに行ってくださったお気持ちが嬉しかったです。
お手紙・メッセージカード
お手紙は、やっぱり気持ちを感じられて心に響きます。普段お客様がどのようなことを弊店に感じておられるのかがわかって参考になります。
取引先からいただいた周年祝い
おいしい食べもの
おいしい食べものをいただくことが多いです。飲食店にパンを卸している関係があり、取引先の飲食店様からよく周年祝いをいただきます。みんな食べることが大好きな人ばかり。おいしい食べものは一番嬉しいかもしれません。
こだわりのオーブンで一羽まるごと焼かれた名物ロティサリーチキンです。
旬の時期が一瞬しかないという美味しくて稀少なトマトも嬉しかったです。
パン屋の私が周年祝いで貰えたら嬉しい物
それでは、周年祝いに貰えたら嬉しいだろうなという物をご紹介します。
ガラス額に入ったブリザーブドフラワーアレンジメント
周年を迎えられたことは、お店にとってはひとつの勲章ともいえます。ここまで頑張ってきた記念に「トロフィ」のようなものをいただけたら素敵だな、と思います。
こちらのブリザーブドフラワーアレンジメントは、ガラス面にメッセージを記すことができます。店名と「祝○周年」のようなメッセージを刻んで贈っていただけたら嬉しいだろうな、と思います。
ガラス額の中の花束は、手入れ要らずで何年も色あせないとのこと。おしゃれなデザインで、飾っておくとセンスのいいお店に見られそうですよね。お越しいただく他のお客様にも目にしていただけるので、会話のきっかけにもなりそうでいいなと思います。
こちらのサイトから詳しく見ることができます。
周年祝いを贈る時に気をつけたいこと3点
周年祝いを贈る時に気をつけたいことについて、3点ほどご紹介します。
周年祝いを届ける日の目安
周年祝いは、できればお店の負担などを考えて周年記念の前日までに届けるのが望ましいでしょう。
ただし、来店する予定がある時は、来店のタイミングに合わせてお渡ししてよいでしょう。ぜひ顔を合わせて直接お渡ししてあげてください。
周年祝いの金額の目安
周年祝いの金額の目安として、一般的には次のように言われています。
- 個人の場合・・・5,000~10,000円
- グループでお祝いする場合…30,000~50,000円
とはいうものの金額は目安です。あまりこだわらなくてよいでしょう。関係性などによっても異なってきます。
周年祝いにタブーな物
周年祝いにタブーな物として次のような物がいわれています。
- 赤色の物…火事や赤字を連想させるため
- 櫛(くし)…忌み数の「9」や「4」を連想させるため
- 白いハンカチや日本茶…死者や香典返しを連想させるため
ただし、相手からのリクエストがある場合などは別です。
周年祝いにこめられた応援や感謝の気持ちは必ず伝わる
周年祝いは、お店にとって、日頃お店を応援し支えて下さっている方の存在を実感できる機会です。周年祝いをいただくことで、また一年頑張ろうと元気をもらえます。
ぜひあなたがお店に応援や感謝の気持ちを伝えたいときは、どうぞ思いを込めて周年祝いを贈ってあげてください。お店にその気持ちは必ず伝わり、喜んでもらえること間違いありません。
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