「仏花って何日くらい持つの?」「すぐ枯れてしまうなら、別の方法も考えたい」
仏花は日常的に供えるものだからこそ、できるだけ長く、きれいな状態を保ちたいですよね。
この記事では、実際に仏花を供えている人の体験談をもとに、仏花は平均で何日持つのか、長持ちさせるためにどんな工夫を行なっているか、を紹介します。
「水替えの手間が負担」「頻繁に買い替えるのが大変」と感じる人に選ばれている、管理の手間がかからないプリザーブドフラワー仏花という選択肢についても触れていきます。
仏花は何日持つ?花の種類と季節で大きく変わる

SNSで「仏花 何日持つ?」という投稿を調査すると、日持ちにはかなり幅があることが分かりました。
具体的には「夏場は3日もたない」「冬場や環境が良いと1か月持つ」という声が見られます。
花の種類や気温、環境、水替えの頻度などで、仏花の持ちには大きな差が出るようですので、以下で紹介します。
なお、お供えの花に関しては、避けたほうがいい花や、守っておきたいマナーがあります。下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。


仏花の定番「菊」は何日持つ?|1か月もったという声も
代表的な仏花といえば、菊。よく持つことでも知られています。
SNS上では、菊の日持ちについて「1か月もった」、「仏花に菊が多い理由に納得」と多くの体験談が見られました。
新しい「なみふく」
— sato713 (@sato7133) June 26, 2025
皆さんに届いたかな
だからみゆき様の「お題」!?…前回の(笑)
お題「お花」
私は今年から仏花買うことになって改めて「菊」の強さを知ったの
2週間が限界かな、と思っていたら
1ヶ月もつ、もつ
花って尊いなぁ
そして…家計にありがとう(笑)
私の花話でした pic.twitter.com/QAe3VoiRmX
菊が仏花とされている理由
— 世を忍ぶ仮の羊 (@hituji_pecolate) May 18, 2025
日常的に花を供えるようになって
よく分かった
派手でなくみすぼらしくもなく
それだけじゃない
菊はめちゃくちゃもつ
きれいなままで長持ちする
彼岸に渡った大事な人に
せめて生命力溢れる花を
そう考えた昔の人の気持ちが
今ならとてもよく分かる
菊が仏花として定番になっている理由は、
- 花びらが厚く水分を保ちやすい
- 茎が丈夫で水下がりしにくい
- 花が散りにくく見た目が保たれやすい
といった点にあります。
菊は条件が良ければ1ヶ月程度持つケースも珍しくありません。
榊(サカキ)はどれくらい持つ?|2週間きれいなことも多い
仏花と一緒に供えられることが多いのが、榊(サカキ)です。
榊は花ではなく常緑樹ですが、仏壇や神棚に欠かせない存在ですよね。
SNSでは「2週間経っても葉が青々している」といった声が見られました。
榊が暖房してないからか2週間もつとは思わなかったな。
— *。空*。 (@kiminitodoke041) March 23, 2025
いつも母がいってた花屋は私の結婚式のブーケも頼んだ実家の近所の花屋。
母は1週間に1回週末にきてたらしい。黙って母ならってものにしてもらったら、 いっぱいになった。そらそうか。彼女の仏花はこんなんだったわ。 pic.twitter.com/5LGH8TrNNQ
榊は、葉が厚く乾燥しにくい、花のように散らないという特徴があり、安定して長持ちしやすいとされています。水を吸いやすいので、水替えをこまめに行なうのがポイントです。
菊以外で「持ちが良い」と評判だった仏花は?
SNSで「仏花に向いている」と名前が挙がっていた花は、以下のとおりでした。
アグロステンマ
アグロステンマは、清楚な印象で、仏壇に合わせやすい色味であることから仏花に合います。
1週間以上もつとのことでした。
今一輪挿しに挿しているのはアグロステンマ。一輪と言わず10輪ほど。切花にしても1週間はもつ、いいやつ。同僚に庭の花の写真を見せたら「白ばっかりだね」って言われた。仏花がわりだからねとは言えなかった。庭のお花でちょこっとでも夫の前を明るく飾れたらいい。見に来てくれてるかな。 pic.twitter.com/T8WOcFIAMA
— めんだこ (@opisthoteusthis) April 13, 2025
とはいえ、日持ちは菊ほど長くはなく、あくまで補助的な花として使われるケースが多い印象です。
参考:アグロステンマ https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-612
アルストロメリア(インカユリ・ユリズイセン)
アルストロメリアも、持ちが良い花として挙げられていました。2週間以上もつとのこと。
日本ではインカユリとかユリズイセンなんて呼ばれてたりするアルストロメリア。
— 奈宙(Nayu) (@t326pMr623) June 5, 2025
南米出身で切り花にしても2週間はもつ丈夫な子です。最近は仏花としても人気。
花言葉は「持続」「献身」「小悪魔的な思い」。
エキゾチックな健康体が魅力のお嬢さん
アルストロメリア pic.twitter.com/433vRPojPa
色や品種によって印象が変わるため、仏花として使う場合は派手すぎない色味を選ぶのがポイントです。
参考:アルストロメリア(インカユリ・ユリズイセン)
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-136
持ちがイマイチだった仏花は?SNSで多かった声から
一方で、「思ったより持たなかった」という声が多かった花もあります。
ピンポン菊は洋風アレンジにもハマるよね うちの仏花、ユリと小手鞠とカラーで真っ白に、ネモフィラで爽やかに…とか、やってみたけど、みんなもちがいまいちで。その点、菊はもつわー
— ひるみん (@hirumin) May 5, 2018
以下が、日持ちしない花として挙げられていました。
- ユリ
- コデマリ
- カラー
- ネモフィラ
華やかで香りや雰囲気が良いというメリットがあるため、仏花として使う場合は「日持ちより見た目を優先したい場合」に向いている花といえるでしょう。
夏場はどんな仏花でも持ちが悪くなる!
多くの体験談で共通していたのが「夏はどんな花でも持ちが悪くなる」という点です。
気温が高く水が傷みやすいといった環境要因は、どうしても避けられません。
SNSでは「毎日水替えしても3日が限界」「エアコンのない部屋では厳しい」といった声がありました。
私ん家に仏壇があって、顔馴染みの花屋へ頻繁に仏花を買いに行くのですが‥。
— ロバート (@1967alabama) August 7, 2024
私「暑過ぎて仏花が一週間もたへん!」
花屋「もつかよ!もって3日。この高い墓花なんか数時間で枯れる!」
私「‥‥はぁ‥」
物価も高いし7月8月の自宅の電気代も凄い事になりそうで‥。 pic.twitter.com/ANmnDG1RqL
夏場は「できるだけ長持ちさせよう」と無理をするより、状況に応じた選び方をする人が多い印象です。
SNSでは、夏場はプリザーブドフラワーを供えるという投稿も多くありました。
暑さで生花の傷みが早いから、仏花用のプリザーブドフラワーを飾ってみた
— あずあず (@azuazunandayo) July 21, 2023
月命日には生花飾るけどね pic.twitter.com/TqipUpYSIs
仏花を少しでも長持ちさせたい人の工夫
仏花を長持ちさせるために、実際に行われていた工夫も紹介します。
SNSで多かったのは、
- 切り花用の栄養剤を使う
- 毎日水替えする
- 茎をこまめに水切りする
- 直射日光を避ける
といった方法です。
ピンポン菊は洋風アレンジにもハマるよね うちの仏花、ユリと小手鞠とカラーで真っ白に、ネモフィラで爽やかに…とか、やってみたけど、みんなもちがいまいちで。その点、菊はもつわー
— ひるみん (@hirumin) May 5, 2018
これらを実践することで「1週間程度はきれいに保てた」という声もありました。
ただし、毎日の水替えが大変、忙しくて管理できない、と感じる人が多いのも事実です。
生花の管理が負担な人が選んでいる仏花の形
こうした背景から、近年は生花以外の仏花を取り入れる人も増えています。
その代表例が、プリザーブドフラワーの仏花。
プリザーブドフラワーは、生花に特殊な加工を施したもので、
- 水替えが不要
- 枯れない
- 2・3年~長いと10年近く飾れる
といった特徴があります。
できた!チョィ盛りすぎかな。
— ちーさん (@chi_99Q) August 3, 2025
今年のお盆の仏花は全部プリザーブドフラワーで作ったよん
この暑さでは花がもたない。 pic.twitter.com/pAZycD8P0p
彼氏のママにガラスの靴のプリザーブドフラワープレゼントしようと思うんやけど何色がいいか悩む!お父さんにはこの仏花のプリザーブドフラワーお供えようと思う。これ長くて10年はもつからね。ママ優しくておっとりしとる!ふんわりやし黄色かな? pic.twitter.com/dAeWL90u26
— しゅこたん (@shukotan0502) June 16, 2014
「夏場の管理が大変」、「仏花を頻繁に買い替えたくない」、「離れて暮らす家族の仏壇に供えたい」、といった理由から、プリザーブドフラワーが選ばれるケースが増えています。

プリザーブドフラワーを仏花にしても失礼ではないのか、不安に感じる方もいるかもしれません。
そんな方は、実際に飾っている人の体験談を紹介している下記の記事も参考にしてみてください。

仏花は何日持つ?自分に合った選び方を大切に

仏花が何日持つかは、花の種類、季節、管理の仕方によって大きく変わります。
菊と榊のように定番を選ぶのも良いですし、季節や生活スタイルに合わせて、管理しやすい方法を選ぶのも一つの考え方です。
無理なく、気持ちを込めて供え続けられる形を選ぶこと。
それが、仏花と長く向き合うためのいちばん大切なポイントといえるでしょう。







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