友人や知り合いがお店を開くとなったら、何かお祝いを贈りたいと考えますよね。
とはいうものの、何を贈るのがよいか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。せっかくだから喜んでもらえる物を贈りたいですよね。
そこで、私が実際にパン屋を開店したときに開店祝いをもらった経験から、嬉しかった開店祝いをご紹介します。
さらに、「本当は開店祝いにこんなものももらいたかった」というものや、SNS上で喜ばれていた開店祝いについて紹介させていただきます。
上記は私がもし当時貰っていたら嬉しかったなーと感じたプリザーブドフラワーです。
胡蝶蘭の代わりに開店祝いとして贈るのが流行っているようで、開店日やお店の名前を印字できるので、贈ってもらった後もお店の看板代わりに店頭に置けるのが嬉しいです。
オーダーメイドで作れるそうなので、一度相談してみてもいいかもしれませんね。
パン屋の私の自己紹介
私は夫婦でパン屋を経営しています。開店は今から13年前でした。
▼当時の私の簡単な状況説明
- 性別:女
- 年齢:30歳
- 開店した経緯:パン屋で修行していた夫が独立して自分のお店を持つことになった
- 開店した場所:テナント店舗
- 家族構成:夫、私、子ども(1歳)
パン屋の私が開店祝いで貰って嬉しかった物
開店当時、友人や知り合い、仕事関係の方々からたくさんの開店祝いをいただきました。
現在、パン屋を経営して13年目になりますが、今でも心に残っている開店祝いがあります。3つご紹介します。
メッセージ付きバルーン
ふわふわ浮かぶバルーンをいただきました。
かわいらしいバルーンがゆらゆら店内を揺れているのを見るのが心地よく、目に入る度に応援されているような気持ちに浸れました。
バルーンを束ねているリボンのもとにメッセージカードが添えられていて、応援メッセージがいつも目につくのも嬉しかったです。
こちらのBalloon Kitchenでは、大人っぽいおしゃれなデザインからキャラクターものまでバルーン専門店らしい豊富な品揃えが魅力です。
バルーンは12色から選べるため、お店の雰囲気に合わせることも可能です。少し暗めのバーなら、レッドやゴールドなど華やかな色もよさそうですね。
リクエストしてもらったパンナイフ
学生時代の友達が、開店祝いのリクエストを事前に聞いてくれました。恐縮しつつも本当に欲しいものをいただけると嬉しいと考え、パンナイフをリクエストさせてもらいました。
パン屋には、パンをカットするパンナイフは必需品。用途やスタッフの数にあわせて何本も用意する必要があります。開店当初はまだ数が揃っておらず欲しいと思っていたところでした。
本来、ナイフは「断ち切る」という意味があり、縁起が悪くお祝いには避けた方がいいとされています。しかし、私たち夫婦はそのようなことは気にしないタイプだったので、パンナイフをリクエストしました。
友達は、金運上昇を祈って柄の黄色いパンナイフを贈ってくれました。お店の繁栄を応援してくれるその気持ちが嬉しかったです。
今でもそのパンナイフは現役で活躍しています。
リクエストを聞くのはサプライズができなくてつまらないと考える方もいますが、本当にほしいものをいただけるので、わたしはリクエスト賛成派です。人にもよるので、贈る相手がどのようなタイプかリサーチしてみてください。
差し入れ
開店祝いとは別に、差し入れを添えてくださった方もいました。
鯖寿司
忙しくて食事を作る暇がないだろうからと、手軽に食べられる鯖寿司を差し入れしてくださった方がいました。おいしくて元気が出ました。
鯖寿司のおかげで食事を作る時間や洗い物の時間がなくなり、その分開店準備に時間を割くことができました。心からありがたいと思いました。
甘酒
「飲む点滴」と言われているほど栄養価の高い甘酒。私が以前「疲れてきたら甘酒を飲む」と言っていたのを覚えてくださっていた方が、甘酒を差し入れしてくださいました。
私の好みや習慣を覚えてくださっていたことが嬉しかったです。甘酒で元気を回復させていただきました。
子どもに絵本
「子どもさんも頑張っているからね」と言い、子どもの年齢に合った絵本をプレゼントしてくださった方もいました。
開店のバタバタで子どもは長時間保育園に預けっぱなし。子どもに十分に関われないことを気にしていましたが、いただいた絵本を子どもに読み聞かせ、つかの間の団らんの時間をもつことができました。
家族のことまで考えてくださった優しいお気持ちに、胸が熱くなりました。
入浴剤
「お疲れ癒やしてね」のメッセージとともにいただいた入浴剤。開店準備で心身ともに疲れていることを想像してさりげなくねぎらってくださったことに、あたたかい気持ちになりました。
どれも、私たちの立場や状況を想像して贈ってくださったものでした。このような差し入れはあたたかい気持ちをダイレクトに感じられるので、メインでいただいた開店祝い以上に印象に残っています。
こちらはアロマセラピーの本場、英国を代表する最高峰ブランド「AROMATHERAPY ASSOCIATES(アロマセラピー アソシエイツ)」のバスオイルです。
3ml×10種のセットのためその日の気分で使い分けでき、リラックスしたバスタイムを堪能できそうですね。
パン屋の開店祝いで貰った物に対する本音
お花
やはりお花は定番で、たくさんいただきました。
きれいなお花は場が華やいで嬉しいものでした。開店の宣伝にもなりありがたかったです。お店の雰囲気に合わせたアレンジメントも多くて、こちらのことを考えてくださっているお気持ちが嬉しかったです。
ただ、ありあがたいことではありましたが数が多かったので、置き場所の確保や管理に時間や労力を割かれてしまった面がありました。
その中で、センス良く木箱にセットされた花のプレゼントは、場所もとらず、手をかけずに長い間飾っておくことができてとてもよかったです。
お祝いの定番・胡蝶蘭を購入するなら、胡蝶蘭専門店がおすすめです。
胡蝶蘭専門店ギフトフラワーは、徹底した品質管理を行い厳選された農園のみと提携しており、質の良い胡蝶蘭を購入可能です。しかも生花店よりも低価格で購入でき、早ければ当日配送も可能です。
観葉植物
観葉植物もいくつかいただきました。
店内に緑が加わると明るい空間になり、ありがたい贈り物でした。
ただ、開店後しばらく多忙が続き十分な管理ができていない状態で、水切れや害虫被害で枯らしてしまったものもありました。贈ってくださった方が来店されたときに観葉植物を見せられず、申し訳ない気持ちや気まずい気持ちを感じました。
観葉植物を贈るときは、お相手が管理ができそうな人か考えてから贈ったり、贈るにしてもできるだけ手入れのいらない丈夫な物を贈るよう心がけた方がいいでしょう。
アニマルガーデン フィギュアが選べる 寄せ植え セレウス 電磁波サボテン 流木タイプ
枯れにくいといえばサボテンもおすすめです。
おしゃれな寄せ植えのサボテンなら、インテリアにもなり喜んでいただけそうですね。
パン屋の私が開店祝いで貰えたら嬉しかった物
では、私が今思い返して、こんな開店祝いをいただけたら嬉しかったな…と思うものをご紹介します。
開店日や店名が刻まれた物
開店日や店名が刻まれた物をいただけたら素敵だっただろうなと思います。あとあと記念になるからです。
長年お店を続けていると、開店当初を知らない新しいお客さんも増えてきます。開店日がわかるものが飾られていたら、知ってもらえるきっかけにもなり、会話の糸口にもなるかなと感じます。
また、私たち夫婦にとっても、お店の誕生日が常に目に入ると、初心を思い出せてまた頑張る気持ちになれていいものだと思います。
ガラス額に入ったブリザーブドフラワーアレンジメント
こちらのブリザーブドフラワーアレンジメントは、ガラス面に開店日と店名を記すことができるブルームギフトというショップのお花です。
ガラス額の中の花束は、手入れ要らずで何年も色あせないとのこと。おしゃれなデザインで、飾っておくとセンスのいいお店に見られそうです。こちらのサイトから詳しく見ることができます。
キャッシュトレイ
開店年や店名を入れられるキャッシュトレイも素敵ですね。キャッシュトレイだと、常にお客様にも見てもらえますね。
友達への開店祝いはオリジナルのキャッシュトレイにしました。メッセージと店名入り。お店は8畳ほどの広さみたいだし、レイアウトも分からないので、邪魔にならなくて使って貰えそうなものをチョイス。まだ買う前で良かった~。間に合ったε-(´∀`*) 喜んで貰えて良かった🙌こんな感じ↓↓↓ pic.twitter.com/C88DgO23VC
— さりこ (@127sally) November 26, 2019
#名入れ
— 名入れギフトJORIO🎁【公式】 (@nairejorio) March 7, 2022
キャッシュトレイに名入れしました
お店の方に人気です
開店祝いにも。
気軽に贈ることができるお値段です pic.twitter.com/QxHgv1jXdb
リースやスワッグ
私の経験では、開店前は準備することが多く、店内の内装にまで十分に手が回りませんでした。そのため、壁やドアは殺風景な状態でした。
お店の雰囲気に合うかわいいリースやスワッグなどをいただければ、内装が華やかになり嬉しかっただろうなと思います。
この思いから、私が開店祝いを贈る時はリースやスワッグを選ぶことが多いです。
【ドライフラワー】デザイナーズコレクション NO.76 フラワーアレンジ フラワーベース付き(ドライスワッグ)
ベルビーフルールはプリザーブドフラワーやドライフラワーも扱う、フラワーギフトの専門店です。
デザイナーさんが作るスワッグはフラワーベースもセットで、そのまま飾ってもらえます。
無料で立て札も付けてもらえるため、開店祝いにもおすすめです。
開店祝いで貰って嬉しかった物をSNSで調査
他のお店の方たちは、開店祝いにどのようなものを貰って嬉しかったのでしょうか。SNSで調べてみました。
お花
やはりお花を挙げられているお店が一番多かったです。
お花から応援の気持ちが伝わってきて嬉しくなりますよね。お花は、地域の人に認知して貰えるきっかけにもなっていいですね。
営業🈺中
— 梵福天キッチンカー東京.埼玉.千葉.神奈川.茨城営業許🉑🙆♀️ (@bonpuku10) October 12, 2023
開店祝いをいただきました🥹❤️
いつも応援してくれてありがとうございます😭❤️
地域の方にも少しずつ認知してもらえてありがとうございます✨✨✨#からあげカレー🍛で
お腹満腹
笑顔満点💯#戸田市キッチンカー#戸田市カレー#梵福天カレー🍛#開店祝い#埼玉県 #ランチ #ランチ弁当 pic.twitter.com/B7VBNwNUqy
飾っているだけでお店の宣伝にもなる、スタンド花もおすすめです。
華やかで目を引くスタンド花が飾っているだけで、新規オープンしたと一目でわかるため、大変喜ばれますよ。
スタンド花には受け取った相手・贈り主の名前を書いた立て札をつけることが一般的なため、相手だけでなく贈り主の宣伝にもなります。
観葉植物
観葉植物も喜ばれていました。
開店祝いにいただいたパキラから新芽が出てきたという投稿がありました。お店と一緒に育っている感じがして嬉しいでしょうね。
パキラは、金運上昇の意味をもつ観葉植物で縁起がいいとされています。
おはようございます✨
— 麻雀SAKURA🌸西中島店 (@MahjongSAKURA) September 22, 2021
今日も12時~OPENです🌸🌸
17時からは小西雅プロがゲスト来店されます❣️❣️
ご来店お待ちしていますね🌸
開店祝いで頂いたパキラ
新芽でました!可愛い、、🌿💕 pic.twitter.com/5s4uUI8laS
贈答用祝い花の専門店HANAMAROでは、専門店ならではの厳選されたお祝い花を扱っており、全国への配送も可能です。
観葉植物の扱いも豊富で、公式サイトには100種類以上も掲載されています。
観葉植物以外にも、胡蝶蘭・スタンド花・アレンジメントなども扱っているため、どんなお花を贈ればよいか悩む方は、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
ワイン
ワインを喜ばれている投稿も多かったです。
お酒を提供する飲食店への開店祝いにすると、お店で出してもらうこともできますね。
開店祝いで送って頂いたワインを開けます!!
— 💽🍺ふぇありーず名古屋🍺💽~じゃんままのお店~ (@fairies_nagoya) April 3, 2023
ありがとうございます😭#ふぇありーず pic.twitter.com/ay9tmFAZee
ボトルにメッセージを入れられるワインもありますよ。金箔入りで華やかなところも、お祝いにぴったりですね。
ボトルのデザインは6種類から選択可能です。世界にひとつしかないプレゼントになるため、大切に飾ってもらえるかもしれませんね。
お菓子
お菓子を喜ぶ投稿も多かったです。
お菓子は一息つくときのおともになるのでありがたいですよね。個装で日持ちするお菓子が扱いやすいと思います。
開店祝いにお菓子いただきました🍎💓
— すー🐹🐭⚡ (@sumire_tanpopo) October 15, 2020
おいしい💓
今日は特に疲れたから、ホッとする〜(灬º‿º灬)♡ pic.twitter.com/sjpD54epjZ
【開けて感動!キュートなバラのチョコレート】TOKYO コーン・フルーリ
こちらはかわいらしい花束形のチョコレート。こんなかわいい花束の形なら、お祝いにも喜ばれそうですね。
個包装されているため、食べやすいところもポイントです。
ギフトカード・現金
ギフトカードや現金も挙げられていました。
開店当初は何かと物入りなので、本当に必要なものが買えて喜ばれる方も多いと思います。
ただ、これはお相手の価値観によるところがあるので、リサーチは必要です。
東京の友人から結婚&開店祝いに頂いたamazonギフトカードが無事ボードゲームになりました
— 遊べるカフェTriple (@cafe_triple) February 15, 2019
お店でたくさんの方に遊んでもらいたいと思います! pic.twitter.com/o0PqAi7QUw
ギフト券といっても食べ物専用のグルメギフト券・ビール券・エステなど、たくさんの種類があります。相手の好みに合わせて贈るのもよいですね。
ギフトモールでもたくさん扱っているため、チェックしてみてくださいね。
開店祝いに喜ばれるプレゼントは、業種によっても異なります。そこでお店を開店された方に、「もらって嬉しかったもの」を取材し、業種ごとにまとめました。開店祝いのプレゼント選びに迷う方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
開店祝いで避けた方がいいとされているもの
- 赤い色のもの(赤字を連想させるため)
- ライターなど火をつけるもの(火事を連想させるため)
- 包丁など切る物(取引が途切れることを連想させるため)
- スリッパなどの履き物(ふみつけることを連想させるため)
経営悪化や火事などのトラブルを連想させるものは避けた方がいいと言われています。
ただし、相手が気にしなかったりリクエストがあれば別です。
開店祝いを届ける日の目安
私の経験上、ぜひ開店2日前までをおすすめします。せめて前日までが望ましいです。
いったんお店が動き出すと、慣れないオペレーションを回すことに必死になり余裕がない状況になります。梱包をほどくなどのひと手間でもない方が助かります。
お相手に余計な負担をかけないように、ぜひ開店2日前までに届けることをおすすめします。
開店祝いの金額の相場
- 友人・知人の場合・・・5,000~10,000円
- 親戚の場合…10,000~50,000円
- 仕事関係の場合…10,000~50,000円
上記の金額はあくまで目安です。お相手の喜ぶ物を考えてプレゼントするのがいいと思いますよ。
相手のことを思う気持ちは相手に伝わっている
私自身が開店祝いをいただいて感じたことは、「考えて選んでくれた気持ちは伝わってくる」ということです。
私が好きな物、喜びそうな物、お店の雰囲気に合ったものなどをいただいたときは、一生懸命考えて選んでくれたことが伝わってきて、いつもじーんときていました。
また、開店祝いが何であるかよりも、メッセージの文面が心に響き、あとあとまで記憶に残っていたりもします。
メッセージはぜひ定型文でなく、短くてもいいので自分の言葉で書いてあげてください。新しい船出で不安や緊張感に包まれているお相手にとって、何よりもの励みになると思いますよ。
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