私が今まで貰ったプレゼントの中で、一番嬉しかったのはミモザの花束です!
しかし、“花束のプレゼント”と聞くと、「いらない」、「嬉しくない」「むしろ迷惑」なんていう声も…?
たしかに、生花は生きているので、いつかは枯れてしまうものだし、多少のお世話も必要なので、そう感じてしまう人もいるのかもしれません。
実際、私も今までは「花束が欲しい!」と思ったことはありませんでした。
でも、結論から言います。私は花束を貰って、史上最高に嬉しかったです!
だからもし今、花束をプレゼントしてみたいと思ってる人がいるなら、私は迷わずこう声をかけます。「絶対に喜んでくれるから、ぜひプレゼントしてあげてー!」
(↑実際に私が貰ったミモザの花束の写真)
生花店で長く働いていた私
▼簡単な当時の状況説明
○性別:女
○当時の年齢:29歳
○職業:花屋スタッフ
○シチュエーション:国際女性デー
○プレゼントの贈り手との関係性:夫婦
実は当時の私は、何を隠そう生花店で働いていました。
私にとって“お花”は、毎日のお仕事の中で当たり前に存在するものであり、何も特別なものではなかったのです。
そもそも生花店で働き始めたのも、特別にお花が好きだったからではありません。
“ものづくり”や“作品作り”が好きで、自分の作ったもので誰かが笑顔になってくれるのが嬉しかったからです。
だから、毎日お花が傍にある環境で、一日に何十、何百という数の花束を作っていても、自分が花束を貰う姿なんて想像したこともなかったし、まさか自分が花束を“贈る側”ではなく“貰う側”になる日が来るなんて、全く想像もしていなかったのです。
ある日初めて知った、“国際女性デー”の存在
それは数年前の、3月上旬のある休日のこと。夫は友人の結婚式に出席するため、朝早く出かけていきました。
当時の私は、仕事と家事に追われ、とにかく疲れ切っていたので、夫のいない休日を、家でただただのんびりと過ごしていました。
私がリビングでゴロゴロしていると、テレビから“国際女性デー”という言葉が聞こえてきました。
なんでも、3月8日は国際女性デーという記念日で、男性が女性に日頃の感謝の気持を込めてミモザの花束を贈る日だというのです。
当時はまだ、“国際女性デー”も、その日に“ミモザを贈る”ということも、日本ではまだまだ浸透していませんでした。
生花店で働いていた私も、当時はそんな日があるなんて全く知らず、「あ、だから最近たまに「ミモザ入荷してますか?」って聞かれるのか!」なんて思っていました。
まさか自分が、数時間後にミモザの花束を貰っていようとは、このときはまだ、全く想像もしていませんでした。
夫が突然、ミモザの花束を抱えて帰ってきた!
そんなこんなで夜になり、お風呂も済ませた私は、相変わらず家でのんびりと過ごしていました。
すると突然、玄関から、私の名前を呼ぶ夫の声が。
「おかえりー!」と玄関に向かうと、なんとそこには、大きなミモザの花束を抱えた夫が、満面の笑みで立っていたのです!
「え?お花じゃん!どうしたの?あ、結婚式で貰ったの?」と、まだ他人事な私。笑
すると夫が、「違うよ。君に買ってきたの!3月8日は国際女性デーで、奥さんにミモザをプレゼントする日なんだって。いつも一緒にいてくれてありがとう!」
想像以上に嬉しかった、花束のプレゼント
私は今まで、花束を欲しいと思ったことはありませんでした。
むしろ、「どうせ何かもらえるなら、モノのほうがいいなあ」くらいに思っていました。笑
お花は毎日のように見ていたし、お花の存在自体、特別に感じることはなかったように思います。
にもかかわらず、この日、夫が抱えた花束を受け取ったとき、私は自分でも驚いてしまうくらい、心の底から本当に嬉しかったのです。
そしてそれは、今までのどんなプレゼントを貰ったときとも違う、“花束”ならでは感じることができる、新しい種類の嬉しさでした。
「モノ」とは違う、「花束」ならではの嬉しさ
私が感じた、“花束”ならではの嬉しさとはなんだったのでしょう。私はこう思います。
生花は、確かにいつかは枯れてしまいます。生きているので、多少のお世話も必要です。でも、だからこそ尊いのです。
そしてお花は、私達人間にとって特別な存在です。私達の特別な場面の傍らにはいつも“お花”があり、私達の特別な場面を彩り、美しくしてくれます。
そんな「尊くて」「特別なもの」を、大切な人が自分のことを想い、悩み、選んで、贈ってくれる。
尊くて特別なものが、自分に向けられていると、なんだか自分が尊くて特別な存在であるように感じてくる。
きっと私が花束を貰ったあのとき、私は「私って愛されているんだな」「この人にとって私って大切な存在なんだな」と感じることができたのだと思うのです。
今では手作りのプリザーブドフラワーとして手元に
あの日プレゼントしてもらったミモザは、実は今も手作りのプリザーブドフラワーになって、私の部屋に大切に飾ってあります。
生花店に勤めていたとはいえ、さすがにプリザーブドフラワーを作ったことはなかったので、あまり上出来と言える仕上がりではありませんが、それでも目に入るたび、あの日のことを思い出して嬉しくなります。(下の画像は実物です。)
夫とはぶつかることも多いですが、イラッとしたらミモザのプリザーブドフラワーに癒やされながら(笑)、これからも仲良く夫婦を続けていきたいと思っています。
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